私は、この度、過去5年間にわたり会長を勤められた飯田会長に代わり医薬品企業法務研究会(Japan Pharmaceutical Industry Legal Affairs Association)(以下、医法研)の第9代目会長に就任したアステラス製薬株式会社の島でございます。1981年4月に設立され、2011年度には30周年を迎える会員企業91社、登録会員数233名を擁する医薬関連企業の法務関係に関する唯一の研究団体である医法研の運営を取り纏め、代表として対応する重責に身も引き締まる想いでおります。
私は、1979年に大阪の旧藤沢薬品工業株式会社に入社し、7年間のMR職を経て、1987年4月に法務部に異動して以来、今日まで法務部での業務に従事しております。医法研との関係は、1995年、97年の情報公開法に関する特別研究部会への参加を端緒に、関西支部での活動を経て、アステラス製薬発足時に東京に移動してから5年間は研究部会運営委員長として、登録会員の研究活動の母体である九つの研究部会の研究活動の充実と円滑な運営を推進してきました。
私自身、これまでの研究部会での研究活動や月1回開催される月例会での講演、各委員会や役員会への参加を通じて、医法研から多くの知識と情報を得るとともに、業界内での豊富な人脈も得ることができました。このことが私の会社業務にも大きなプラスになったと思います。今回、会長をお引き受けしたのも医法研に少しでも恩返しができるならと思ってのことでございます。
医薬関連産業は、日本が世界に伍していける有望な産業の一つとして期待されておりますが、その一方で、特に製薬企業では継続的な医療費抑制策による国内市場の成熟化と現実のものとなった2010年問題等により、軒並み大幅な減収減益が避けられず各社正念場を迎えています。このような状況は、コンプライアンスが蔑ろにされるリスクをはらんでおり、こんな時こそ法務マンが毅然として立ち向かっていかねばならないと思います。
各社厳しい経営環境の中でも、本会に多額の年会費を拠出していただいているわけですから、この貴重な浄財を効果的・効率的に使用して、若手法務マンの教育の場として或はベテラン法務マンの研鑽の場として引続き実りある研究活動に努め、引いては会員各社でのコンプライアンス経営に微力ながら貢献できればと思っております。
医薬品企業法務研究会
会長 島 清志